目からウロコのコーチング 成功するコーチング手法と考え方が学べる

目からウロコのコーチング 成功するコーチング手法と考え方が学べる

 人を動かすためには、どうしたら良いか。どうしたら、気持ちよく働きたい、成果をだしたいと部下に思ってもらえるか。成果を出すマネージメントをするには、どうしたら良いのだろうか。そこで、行き着いたのがコーチングでした。今回は、どうしたら部下に楽しく、そして自立的に動いてもらい十分な成果を出してもらえる技術と考え方に関して紹介します。もっと詳しく知りたいかたは、目からウロコのコーチングがおすすめです。

コーチングとは?

 そもそも、コーチングとは何でしょうか。コーチングとは、コミュニケーション(質問や対話)によって、相手に考えるきっかけを与え、相手の答えを引き出すことで、前進をサポートし、自発的に行動することを促すコミニケーションスキルのことです。そのため、コーチングはスポーツでは選手、ビジネスにおいての部下に対して使われており、成果を出すためのマネージメント技術でもあると言えます。

 そんなコーチングは、どうして注目されているのか、マネージメントにおいて成果をだすことができるのでしょうか。逆に、コーチングではないものは指示・命令になります。「母親から勉強やりなさいと言われると、今やろうと思ってたのにと腹が立つ」のように、人は命令されると心理的な抵抗をいだきスムーズに動けないですよね。逆に自分で決めた目標は、困難でもなんとかしょうと知恵を絞ることができます。このように、自ら設定した目標、自ら考えた解決策、施策、企画などは、いきいき、わくわくして実行に移せるものです。そのため、部下がワクワク、楽しく仕事に向き合い、成果を出せるためコーチングというマネージメント手法が注目されているのです。

コーチングにおける3つの心構え

 コーチングとは、質問や対話によって、自分で考えるきっかけを与え、考えさせ、行動することをサポートするものです。そのためには、相手のことを想うことが大切なのです。具体的には以下のことが必要となります。

  1. 相手(部下)が答えを持っているという前提を持つ。すなわち、相手を信じること
  2. 相手(部下)とコーチ(上司)は対等であるという立場を取ること
  3. 相手(部下)が自分自身で考え、行動し前進することをサポートすること

これらの3つの前提を持って接しれば、大きくずれることはないでしょう。 次に、具体的な実践するための技術を紹介します。

コーチングの実践に必要な6つのステップ

 具体的に、どうしたら自ら考えるきっかけを生み出し、行動をサポートできるのでしょうか。これはロジカルシンキングでも使う問題解決のスキルと同じ枠組みです。違いは、自分が問題解決の主体ではなく、相手が問題特定・解決する主体であり、質問をして考えるきっかけを与え、その答えを受け止めるのです。つまり、自分はあくまでもそのサポート役であるのが大きな違いです。

図に示すようにそれぞれのステップを踏み、相手をサポートします。

コーチング実践のための6つのステップ

図に示したステップをそれぞれ説明します。

① 目標・理想の設定

 人に命令、指示された目標ならワクワクしませんが、自分でこれをやってやると思える目標であれば、ワクワクしますよね。そのため、目標設定においても相手に質問をして、相手に考えてもらい、相手の答えを待ちます。

そのためには、「どうしたら一番望ましいと思っているのか?」などを聴くのが大切です。

 また、実際のコミニケーションでは聴いた内容を受けて、「私にはこういうふうに聞こえた」、「要約するとこういうことか?」と自分はこう思ったと自分の思いを言葉(=Iメッセージ)にして、相手のことを受け入れたと伝えること大切です。そうすることで、相手の存在を認めていることに繋がり、相手に安心感を与えられるので、相手が自ら考え、答えるという会話が成り立ちやすくなります。

 次に、「今目標が達成されたとして、一緒にその瞬間をイメージしましょう」と前置きし、「今どこにいて、何が見えますか?」のように実際に達成された状態をイメージさせることで達成後に見たかった景色を映像化させることで、行動への意欲が湧かせることができます。これで、ワクワクする目標設定の完了です。

② 現状の把握

 現状の把握は、目標に対して、今どこにいるのかを確認する作業です。そのためには、目標は定量化できるものが好ましく、定量化できている場合には数字で現状はどこかを把握します。定量化できない場合は、「目標が100だとしたら、今はどこにいますか?」のように聞いて定量化します。

③ 目標・理想と現状とのギャップの認識

 目標を決め、現状を把握したことで、そこにある隔たり(=ギャップ)が明確なります。そして、そのギャップが問題であることを認識してもらいます。

④ 問題が起きている背景の理解と原因の特定

 ギャップを認識したら、どうしてそれが起きているのか?の現象を聞き、次にそれが起きている背景、経緯を聞くことで問題が起きた原因を相手に自ら気がついてもらいます。

そして、「今、目標との隔たりを作っているのは〇〇と〇〇ですね」とまとめてあげる、あるいは、「まとめると?」と聞き、何が解決すべき問題・原因かを明らかにします。

⑤ 解決策の策定と行動

 解決すべき問題・原因を特定できたので、「それを解決するためには何が必要だと思いますか」と問うことで、相手に考えさせ相手から解決策を導きます。解決策が導かれたら、具体的にどういう行動をしますか?それはいつまでにしますかと聞き、それを実行後に報告してもらうようにします。

⑥ フォロー・アドバイス

 自ら解決策を考え、実行してもうまくいかなかったり、実行できない場合があます。

 実行するためのフォローとして、常に目標、現状、そして、ギャップ(隔たり)を認識させ、行動への動機づけを行ったり、いつまでに、何をしますか?と具体的にします。

 アドバイスでは、相手が求めていたり、相手の成長に繋がるのであれば行います。あくまでも相手のことを思い、アドバイスが必要だと思えばおこないます。相手のことを思ったものでないとそれは、指示、命令になってしまいます。

コーチングで成果をあげたい方に

 コーチングに関して理解が深まったでしょうか?おさらいすると、コーチングは、相手の成長や目標達成のために質問で相手に考えるきっかけを与え、自ら解決策を導き出させ、そのための行動をサポートすることでした。

以上が成果を出すためのコーチング技術と考え方でした。「具体的に質問する際にはどうしたら良いのか」をもっと詳しくしりたいという方には目からウロコのコーチングがおすすめです。

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