考える力が驚くほど身につく「考える技術・書く技術」ピラミッドストラクチャー
私は、思考の整理が苦手でした。頭ではわかっているのに、いざ文章にすると時間がかかり終いはなにを言いたかったのがわからなくなり、 発散してしまうことが多々ありました。
そんなことはあなたにもないでしょうか?あるいは、もっと論理的に思考したい、 論理的に考えたい。提案書を書くときにスッキリとわかりやすく書きたい。 なんて悩みはないでしょうか?
考える力が驚くほど身につく
そんな、悩みに答えてくれるのがバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」です。 この本を読んだおかげで考える力が驚くほど劇的に身につきました。 バーバラ・ミントを読むとなぜそんなにも考える力が身につくのでしょうか? 私は、その理由は考えるプロセス・アウトプットの仕方をセットで学べるからだと考えています。 具体的には、
- 「考える」の定義がわかる
- 「考える」方法がわかる
- 「考え」の表現方法がわかる
- 読んだその日から実践できる
「考える」の定義がわかる
さて、皆さんは考えるというのは普段の会話でも出てきますが、考えるとは何かをちゃんと言えますか? 辞書を見ると「あれこれと思いを巡らせること」と書いてありました。実のところ、これは本当に考えることなのでしょうか? これはどちらかというと悩んでいる状態・発散している状態のように見えます。 バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」を読むとわかりますが、 考えるとは情報を整理して要約することです。これはまさにピラミッドストラクチャーの形をとっており、 ピラミッドストラクチャを作ることは考えることとほぼ同義であると言えるでしょう。 一つの結論や取るべき行動を様々な情報や行動を整理することで導くこと、様々な事実から示唆を導くことが考えることです。
「考える」方法がわかる
考えの定義は、様々な情報(事実や行動など)を整理して要約(結論、示唆、推測、結果)をすることでした。 また、ピラミッドストラクチャーを作ることが考えることに繋がることもわかりました。 では、どのように作ればよいのでしょうか?ピラミッドストラクチャーは以下のステップで作ります。
- SCQを作る
- a. 答えたい疑問を設定する(Qのquestion)
- b. 疑問の答えを決める(ピラミッドストラクチャの頂点を決める)
- c. 状況を設定する(Sのsituation)
- d. 疑問への引き金となる変化・状況を作る(Cのcomplecation)
- ピラミッドを作る
- a. 1.b の答えに対して生まれる新たな疑問を設定する
- b. 2.aの疑問への答えを帰納的・演繹的な構造をとり作る
このピラミッドストラクチャ構築のステップをたどることで考えをまとめ上げることができます。
「考え」の表現方法がわかる
考える事自体はピラミッドストラクチャを作ることです。 ただし、それに加えてSCQを作りどのように疑問を生じさせるか、そして文章ではどのように SCQとピラミッドストラクチャを書き、どのような表現方法を取ればよいかが詳しく書いてあります。 そのため、考え方のプロセスに加えて、具体的な表現方法を文章レベルで教えてくれます。
読んだその日から実践できる
巷にあるロジカルシンキングの本は論理だけを書いていたり、ピラミッドストラクチャーの部分や一部のみを述べている本が 多いです。ただ、 バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」は文章レベルで書くときの表現方法まで 教えてくれるので読んだその日から実践できる様になっています。具体的には、どのようにSCQを文章にするか? どのようにピラミッドストラクチャーを文章にするか?どのような文体・表現を文章で使いピラミッドを表現するかが書かれています。
以上のようにバーバラ・ミントの「考える技術・書く技術」を読むと、考えるとは何かがわかり、 考えのプロセス、日々の文章での実現方法がわかるので、読んだその日から考える力が驚くほど身につきます。 詳しくは読んで見るのが一番ですので、ぜひ読んでみてください。
ロジカルシンキング、問題発見、問題解決、課題発見の本は本当に数多くあるのですが、どの本もバーバラ・ミントの本の一部分を書いただけの本です。 つまり、この本がロジカルシンキングの大元となるのです。そのため、バーバラ・ミントの本を通じて、考える技術から、問題解決の技術、そしてそれをアウトプットとして表現する書く技術が身につきます。また、訳が微妙だとかレビューで書いてありますが、そうでもありません※1。 まずはこの本を読んでみてください。本当に驚くほど自分の思考がスマートになります。
バーバラ・ミントの「考える技術・書く技術のレビューはこちらから読めます
※1. 一点わかりにくいのはcomplicationが複雑化と訳されているところです。 複雑化は疑問の引き金を引く状況や変化。つまり、疑問を引くトリガーと考えるとわかりやすくなります。