どうしたら戦略的に考えられるのか?戦略的に考えるたった一つの考え方
会社で戦略立ててねと言われたが、何をしたらよいのかわからない。 あるいは、戦略的に考えたいけど何をしたら良いのかわからない。 普段何気なく使うけど、戦略とはなんなのか結局の所わからない。 そんな悩みはもっていませんか?
そんな疑問に答えてくれるのが、企業参謀・戦略的思考とは何かです。 これは大前研一さんの本でビジネスに関わっている人ならば、聞いたことがあると思います。
この本を読むと戦略とは何か?戦略の考え方がわかります。 また、問題発見する際の考え方がわかります。
今回のブログでは、戦略とは何か?戦略的に考えるとは何か? を紹介したいと思います。問題発見の方法に関しては「問題解決とはなにか?問題解決能力を身につける2つの考え方」の記事を読んでみてください。
戦略的に考えるたった一つの方法
では、具体的にどうすれば戦略的に考えられるのでしょうか。 その前に、まず戦略とは何かを説明する必要があります。
戦略とは、
- 世の中の流れを上手く利用して、
- 自己の強さを最大限に発揮することに注力することです。
例えば、今後自分のキャリアをどう描こうか?と考えているとします。 まず世の中の流れを考えてみましょう。世の中の流れ的には、① 機械学習によるAI化の促進が進みます。 すなわち、半導体技術向上によるCPU,メモリの向上により、処理能力、記憶する能力向上がデータ量で人間の近いものになっていきます。 次に、それらの処理能力を基に機械学習(AI)の適応範囲、学習力が向上し、 多くのもの(一定のパターンがあるもの)に関しては機械が人間よりも優れた 能力をもち始めるでしょう。そこで、キャリアの選択肢として、 コンピュータにできないこと(一定のパターンを見いだせないもの) すなわち、経営であったり、問題発見、接客、エンターテイメント(お笑い、スポーツ)、そして機械学習自体を作るエンジニアなどが考えられます。 私は、② 数学がもともと得意で、コンピュータ・サイエンスの学位もありコンピュータには明るいので 機械学習(AI)エンジニアになることに注力すると決めたとします。
少し長い例でしたが、ここでの①が世の中の流れを掴むことで、②で自分の力が最も発揮できることを見つけるプロセスです。 これにより、世の流れに乗ることで最小限の努力で、例えば給料を相対的に上げることができるでしょう。 このように、世の流れ(潮流、風の向き)を的確に把握し、それをうまく使って自分の強みがもっとも発揮できるようにゴールまでの道のりを考えることが戦略的に考えるということです。※ ちなみにキャリアの例だと、ゴールは高い給料・やりがいだったりします。
企業の戦略立案はどうするのか?
次に、企業の戦略立案ではどうでしょうか? 戦略を考えるプロセスはさっきと全く一緒です。
そして、企業の戦略立案は、 同じ努力でも世の流れを利用し、そして自社の強みを活かすことで他社よりも楽に儲けることに注力することではないかと思います。そのためには、先の例と同様に
- 世の中の流れを掴み(業種・業界の魅力)、
- 自社の強み(業界・業種の中で自社の強みが活きるのはなにか?)を考慮した上で、
- ゴール(利益創出)を目指すためには何をすべきか決める
これがが企業での戦略立案になります。 また、企業での自社の強みというのは、その業界で 「稼げる能力」が大きいのか?小さいのかが自社の強みが発揮できるか?の指標となります。
そして、この考え方が企業参謀で紹介されている(PPM:ポートフォリオ管理)という考え方にほかなりません。すなわち、ポートフォリオ管理をするとは戦略的に何をすべきか?を考えることなのです。 そして、それぞれの世の流れを把握する、自社の強みを見極めるために、 市場分析、競合分析、環境分析、自社のシェア、自社の収益力、資金力、技術力、販売力などを分析するのです。
以上のように、世の中の流れにのり、自己の強さを活かすことで、 同じ努力で他社・競合よりもより遠くに・早くゴールへとたどり着くための選択をすることが戦略でした。
企業参謀・戦略的思考とは何かを読んで今まで、モヤモヤとしていた 戦略というのをしっかり掴むことができた本です。そして、問題発見に関しての知見も得られたので とてもおすすめです。問題発見に関してはまた次回の記事で紹介します。
※企業参謀を読むときは、最後の章である「附章 先見術」から読むといいと思います。 というのも、この章で全てがまとめられており最後に全ての話がつながったからです。 これを先に読むとより理解が深まると思います。私は順番通りに読み最後の最後に話が完全につながったので、 もう一度読もうかなと思っています。
※この記事で用いている図は、企業参謀・戦略的思考とはなにか?の附章 先見術から引用させていただいものです。