SEOの戦略が立てられる!現場のプロから学ぶSEO技術バイブル

SEOの戦略が立てられる!現場のプロから学ぶSEO技術バイブル

 SEOの担当になったが、何をすれば良いのか全くわからない。。。どうしたらSEO対策できるのかがわからない。あるいは、体系的にSEOの知識をつけたい。そんな方に現場のプロから学ぶSEO技術バイブルはおすすめです。この本を読めば、

  • SEOの戦略をどう描けば良いのかかが明確になる。つまり、どういう考え方で長期的に取り組めば良いのか?という方針を立てられるようになります。
  • さらに、目標の設定をどうしたら良いのか?も明確になる。つまり、どの指標を見ればSEOとして良い施策なのか?悪い施策なのか?を判断する際に見るべき指標が明確になります。そのため、でPDCAを回せるようになります。

「現場のプロから学ぶSEO技術バイブル」はSEOをやる上で絶対に読んでおいた方が良い一冊だと思います。読む際は、1章、8章、10章、の順で先に読むことをお勧めします。

それでは、具体的に何が学べるのかを簡単に紹介したいと思います。

SEOの戦略を立てられるようになる

 本書では、SEO対策をする際に何に気をつければよいのかが、方針(戦略)レベルと、具体的なやり方が書かれています。

SEOの戦略(どういう方針でやるか?)は、主に以下の3つの要素にYesで答えられる形にするのが求められると、私は本書を読んで解釈しました。それぞれ、

  • コンテンツがユーザの検索意図に一致するか(Needs Met評価)
  • ページの品質は良いか?(Page Quality評価)
  • 被リンクをもらっているか?(PageRank)

となります。なぜなら、これら3つを満たすと順位が上がり、流入が増えるためです。ちなみに、Needs MetとPage Qualityは英語ですがGoogleの検索品質評価ガイドラインに詳しく載っています。ちなみに、公式の日本語版はありませんが、2016年の検索評価ガイドラインを訳されたもの(非公式)はあるので、本書を読んだ後、さらに理解を深めるのに読むと良いと思います。

話が少しずれましたが、それぞれ少しだけどういったものかを解説したいと思います。

Needs Met評価:ユーザの検索ニーズに一致させる

 ユーザがGoogleで検索したときに、検索したときの意図に答えるコンテンツ、ページを提供できているか?がNeeds Metで高い評価を得るには求めれます。そもそも検索意図に合ったものでないとユーザとしては見たくもないものを見せられ、ユーザがGoogle検索を使わなくなってしまいます。そのため、Googleとしても検索意図に答えているものを評価します。

例えば、ユーザが「賃貸 渋谷」と検索したとします。その時の検索意図は渋谷区、渋谷駅周辺の賃貸を探したいとなります。その際の悪い例と良い例を紹介します。

  • ユーザの検索クエリ:「賃貸 渋谷」
  • 検索意図:「渋谷区、渋谷駅周辺の賃貸を探したい」
  コンテンツ Needs Met評価
良い例 渋谷区の賃貸を網羅的に探せる一覧ページ 検索意図を満たしているとされ高く評価されます。
悪い例 渋谷区の賃貸の平均相場のページ 家賃相場を探しているわけではないので、検索意図に合わなく低い評価を受けます。

※悪い例のコンテンツは、対策すべきキーワードが間違っているので、「渋谷区 賃貸 相場」という検索キーワードを対策するようにコンテンツを変更するのが必要となります。

このように、検索キーワードに対して検索意図が合っているか?を評価するため、想定しているキーワードとコンテンツの不一致を防ぐためにも、1キーワード1コンテンツで提供するのがコンテンツ提供時には重要になると考えています。ちなみに、

具体的に、どのように検索意図を把握できるのかは本書の中で詳しく書かれています。

Page Quality評価:ページの品質を高める

 Page Quality評価(ページの品質評価)に関しては、検索クエリとは関係なくページが達成しようとしている目的を達成するために十分な質と量を備えているか?ば高い評価を得るのの求められます。

例えば、賃貸サイトを例にすると

  • サイトの目的: 借りる賃貸をスムーズに決めてもらうための、情報提供
  • 高いPage Quality評価の要件: 借りる賃貸を決めるのに質・量で十分な情報を提供できている
  コンテンツ Page Quality評価
良い例 部屋の画像、料金、間取り、駅からの距離(徒歩何分)、築年数、その他詳細情報も記載、また編集者独自のおすすめポイントも記載 物件を借りるか?を決めるのに十分な情報が提供されており、かつ独自性があるので評価が高い
悪い例 良い例と比べると、築年数、間取りが書かれていない。 重要な築年数と間取りが抜けている。それに独自なコンテンツがないため評価は低い

このように、検索クエリに関係なくページが達成しようとする目的を達成するのに十分な情報を質、量の観点で提供できているか?が評価ポイントになります。

そして、ページ品質を高くするにあたっては、以下の項目を考慮すると、結果的にページ品質を上げることができると思います。

  • 専門性があるか?
    ページを書いた人はそのページのトピックに詳しい人か? (=その道に詳しい人が書いている内容になっているか?)
  • 信頼性はあるか?
    正しい情報を扱っているか?(公式のデータを用いてるなど) 責任の所在が明確か?(コンテンツを書いている人、作成者などが誰かわかるか?)
  • 権威性はあるか?
    ページのトピックの専門知識を有していて、かつ、そのトピックで多くの人が認めるられているか?

まずは専門性があるコンテンツを作り、時間とともに信頼とそして、皆がそのページ・コンテンツに関して多くの人が認めてくれる(被リンクなどや、多くの訪問など)と権威性が付いてきます。そのため、まずは専門性にフォーカスして、ページを訪れた人の目的を果たすコンテンツを質、量の部分で提供していれば、時間とともに信頼性、権威性が得られるようになります。

PageRank: 被リンクをもらう

PageRankに関しては、自分が作成したコンテンツから、関連のある自分のコンテンツにリンクを貼ることで、サイト全体、カテゴリなどの関連を明確にすることで被リンクを貼る内部リンク対策と、自分のサイト以外から、引用や、参照をしてもらえる外部の被リンクを貰える外部リンク対策に分かれてます。それぞれ簡単に紹介します。

内部リンク対策

 理想の形であるリンク構造を取ると、結果的に上位のカテゴリのページがよりGoogleの評価を得て、より上位表示されやすくなります。なぜなら、ページランクの原理で、より多くのリンクをもらっており、サイト内でも重要だと判断させられるめだからです。ただし、そのためには、本当に関連しいてるページをつなげなければ逆効果となるので気をつけないといけないです。

以下が、内部リンクにおけるリンクの理想構造です。

理想のリンク構成図

  • 関連するページにリンクを貼る(同一カテゴリでの他のページ。同じレイヤーの他のカテゴリ。関連するカテゴリ、同位層のカテゴリのリンクを貼ることで、検索エンジニ的にも意図が理解しやすくなる。)
  • 上位カテゴリ、その上位のカテゴリへのリンクといったように、関連する上位階層以上のカテゴリをすべてリンクする(パンくずを使えば実現可能)

外部リンク対策

 外部リンクに関しては、見た人がシェアしたくなる、引用、参考にしてWebサイトに貼って共有したくなるコンテンツを提供できるか?を考慮してコンテンツを作るしかなく、意図して企画はできるものの、他の要素と比べるとコントロールしにくいものになります。ただ、基本的には、検索意図を満たし、ページの品質が高いと結果的に共有も増えてくるので、まずは検索意図、ページ品質、内部リンクとコントロールしやすいところに注力するのが良いのかと個人的には思っています。

SEOでの目標設定ができるようになる

 今までの説明してきたように、SEOの基本方針は、

  • 検索意図に合ったコンテンツを提供する
  • ページの目的を達成するのに十分な質と量のコンテンツを提供する
  • 内部リンクの構成をしっかりする
  • 外部からもリンクをもらえるようにする

の4つになります。あとは、各々をどう実現するかを考え、実行するのみなので、戦略は立てられるようになっていると思います。ただ、戦略を立て、実行するにはうまく行っているかの途中経過も見ないと、とても進みにくくなります。ゴールが不明確な道をあるているようなものです。

「現場のプロから学ぶSEO技術バイブル」では、目標をどのように設定したら良いかを決める上で重要になる、モニタリングの仕方も紹介しているので、それもできるようになります。具体的には、

  • Index数を見る
    Indexは、そもそもGoogleに認識されているページになり、作成したコンテンツがIndexされないとそもそも何も始まりません。ただ、コンテンツの質が悪いとIndexされなかったりされます。ページ全体の流入を増やす観点からもIndex数はSEO上では重要な指標になります。
  • position(順位)を見る
    そして、Position(順位)は検索結果のどこにいるかを示しており、SEOにおいては、順位をあげないとそもそもユーザに露出する機会(表示される、Imp)が減るので、この順位もとても重要な指標となります。
  • 流入・CTR(クリック率)を見る
    続いて、CTR(クリック率)は、ユーザに露出して、どのくらいクリックされたかです。そして、クリック数と実際の流入も見ることが重要になります。また、CTRが高いと順位にもポジティブな影響を与えるのでこれも重要な指標になります。
  • CV(コンバージョン)を見る。
    CV(コンバージョン)は、サイトで設置した目的をどのくらい達成したかで、いくら順位が高くて、流入が多くてもサイトで設置している目的が達成されないとSEO的に成功しても、ビジネス自体は成功していないなどが起きかねないため、注意すべき指標になります。

まとめ

 長くなりましたが、 「現場のプロから学ぶSEO技術バイブル」を読むことで、 SEO対策の戦略(方針)が立てられるようになり、立てた戦略を実行した効果はあったのか?を 評価するための指標が明確になりまます。

上記2つが本書を読んで学べることで、そのため、戦略レベル、戦術レベルでもPDCAが回るようになります。

さらに、具体的にどうしたら良いのかという結構技術的な話もでますが、それも学べます。 つまり、これ一冊で業務遂行ができるようになるので、かなりおすすめの一冊です。私自身この本に出会えてSEOの捉え方が変わりました。

 

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